第21回燃料電池シンポジウムでの学生賞受賞

理工学府 環境創生理工学教育プログラム 博士前期課程 1年 國友ひかり

 2014年5月29日から30日までタワーホール船堀で開催された第21回燃料電池シンポジウムにおいて、環境創生理工学教育プログラムの國友ひかりさんがポスター賞を受賞した。発表題目は「CeO2含有カーボンナノファイバーを担体とするPtRu触媒に関する研究」で、中川教授、石飛助教との共著である。本賞は優れたポスター発表を行なった学生に対して与えられる賞である。17件の学生講演の中から、國友さんを含む2名の学生が選出された。

 近年、中川教授らのグループは直接メタノール燃料電池におけるメタノール酸化触媒として、酸化セリウム(CeO2)を包埋したカーボンナノファイバーに白金ルテニウム(PtRu)を担持させた複合触媒を提案している。國友さんらは、酸化セリウムと炭素の混合比が複合触媒の重要な構造因子になりうる点に注目し、触媒中における酸化セリウムの混合比と複合触媒の活性(触媒の性能)の関係を調べた。その結果、酸化セリウムと炭素の混合比の最適値を明らかにした。CeO2の割合が増加するとCeO2とPtの相互作用により複合触媒の活性が増大するが、最適値よりもCeO2の割合が高くなると触媒層構造の変化により複合触媒の活性が低下すると考察した。
 最適組成における複合触媒の活性は、従来触媒(PtRu/C)の2倍以上であり、本研究の成果は学術的・工業的な重要性が高い。

(文責 環境創生部門 石飛宏和)